今回は前回に引き続きDCCサウンド化を進めていきます。下回りをDCC化出来るように作業していきます。
完成するとこんな感じになります。
DCCって何?という方はこちらをみて下さい。
片軸集電→両軸集電化
真鍮モデルの集電方法は片軸集電のものが多いです。
片軸集電だと集電性が安定しないことが多いので、両軸集電化させます。
片軸集電と両軸集電に関しての記事はこちらから。
片軸集電から両軸集電にした場合の模式図を以下に示します。
上が片軸集電で下が両軸集電にした後の模式図となります。
図のように、集電シューを追加してもう片側の車輪からも集電するのが基本的な方法です。
スパイクモデル MP電車用集電ブラシ
Twitterで助言を受けて、私が使用しているものになります。IMONで購入できます。
構成は単純で集電シューとネジ、ワッシャー、絶縁ワッシャーで構成されます。
台車枠を固定している金具にM1.4のタップ(穴ではなくて、ネジが固定できる穴)をあけて、上からネジ→ワッシャー→集電シュー→絶縁ワッシャーという風に固定します。
完成するとこんな感じになります。どうでしょうか。意外と簡単に出来てしまいます。
使用しているタッパーはこちら。
床下加工
集電ブラシに電線を配線しますが、そのままだと車体側に入れられないので、電線を通す用の穴を床下にあけます。
前回の記事でスピーカー用の穴をあけましたが、それと同じ方法です。
ドリルで穴をあけて、その後ルーターーで穴をつなげます。
大体穴があいたら、やすりで大きさ調整をしてあげます。見えないところなので雑でも大丈夫です。
私は塗装後にこの作業を行っていますが、この作業は塗装前にやった方がいいと思います。
私が使用した工具はBoschのドリルとプロクソンのルーターセットです。
台車がカーブで回転することを考慮して大きな穴をあけていますが、実際はそんなに大きな穴は必要なかったと反省しています。
現物で、台車の回転具合を確認してあける穴の大きさを決めると良いと思います。
穴をあけたら、集電ブラシに配線を半田付けします。
DCCサウンド化
ここまで出来れば、あとは車体側の配線と床下側の配線をつなげるだけです。
そのまま配線しても良いですが、メンテナンスするときに厄介なのでコネクターを使用しました。
以下の図のように配線しています。
プラスとマイナスを間違えている時は、コネクターを反対に取付けるか、DCCデコーダーで設定を変更できます。
コネクターはKATOのものを使用していますが、もちろんこれである必要はありません。
2つありますが、こちらも2つある必要はなく1つにまとめてOKです。(これは私が行き当たりばったりで作業したためこうなっています)
同様にDCCサウンド化しているPLUMの小湊鉄道は、KATOのコネクターではなく秋月電子で購入したコネクター(C-00167、C-05779)を使用しています。
029116 KATO DCCコネクター4極(5組入) – 鉄道模型中古Nゲージ買取 販売 – 国鉄型買取専門店 ひゃっけん堂 (100kendou.com)
最後に点灯テストを行っています。完成させる前に必ず行っておきましょう。
DCCサウンドをDCCデコーダーに書き込むにはLok programmerという機材が必要です
クモユニ74にはオープンサウンドデータの旧型国電タイプを書き込んでいます
オープンサウンドデータ – 旧型国電タイプ(吊り掛け) (desktopstation.net)
DCCサウンドの具体的な書き込み方法はこちらの記事を参照してください
まとめ
今回はDCC化まで終わらせました。
片軸集電から両軸集電に改造したことにより、集電の安定性は格段にアップしています。
また、コネクターを利用することによりメンテナンス性を良くしています。
DCC化は思っているよりも簡単なので躊躇されている方は一度チャレンジしてみると良いと思います!
次回はディテールアップを行って完成までご紹介します。次回をお楽しみに!
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