初めてのDCC!DCCの仕組み。DCCを導入してみよう!

DCC

突然ですが、DCCという言葉について聞いたことがあるでしょうか。

太郎
太郎

少し聞いたことがあるかも。車両から音が鳴ったり、車両を個別に操作出来るものでしょ。

たらこ
たらこ

そうだね。今回は、どうやってDCCを導入していくか見ていくことにするよ!

この記事では、DCC初心者である私が、DCCについて概要を説明したいと思います。また、私が使用している機材についてもご紹介します。

DCCとは

そもそもDCCとは何でしょうか。DCCとはDigital Command Controlの略で、鉄道模型をデジタル信号で制御することを言います。

…といっても何のことだか分からないと思いますので、まずは一般的な鉄道模型の運転方式に関して確認してみましょう。

一般的な鉄道模型の運転方式

一般的に鉄道模型を動かす際は、線路に車両を乗せて、車両を動かす為のコントローラー(パワーパックとも言う)を使って動かかします。

コントローラーのつまみを動かすと車両が動き出し、さらにつまみを動かすと車両の速度が速くなります。

しくみ | Startguide (kato-start.com)

これは一体何をしているかというと、線路に電気を流して、コントローラーのつまみを動かすことで電圧を調整して車両のモーターを動かしていることになります。電圧は0~12Vの間で変化して、それに対応して車両のモーターが回転する=速度が変化する、ということになります。

これを巷では、アナログ方式またはDC(直流)方式と呼んでいます。

DC(直流)方式と呼ばれるのは、線路に流れる電気が直流の電気だからです。

DCCでの運転方式

DCCでは線路に電気を流すことは同じですが、流れている電圧が常に一定となります(だいたい12V)。また、直流ではなく交流の電気が流れます。

では、どうやって車両を動かすのでしょうか。

答えは、線路に流れている電気にデジタル信号を乗せ、車両に対してコントローラーからコマンド(命令)を送ることで車両を動かすことが出来ます。

いきなり何のことだ?と思うかもしれませんが、車両に小さなパソコン(デコーダーと言います)を載せて、他のパソコン(コントローラー)からコマンド(命令)を線路経由で送るコントロール方式と考えると良いと思います。

[KATO] ホビーセンターカトー DCCについて (katomodels.com)

車両にはコマンドを受ける機器が必要でして、これをDCCデコーダーと呼んでいます。

以上のように、デジタル信号を使って車両を制御するのでDigital Command Control (DCC)と呼ばれています。

DCCを始めよう!

太郎
太郎

DCCはデジタル信号を送って車両を操作出来る運転方式なんだね。それは分かったけど、具体的に何が出来るの?

たらこ
たらこ

次はDCCで何が出来るようになるのか見ていこう!

DCCで何が出来るようになるのか

DCCではアナログ方式と比べて何が出来るようになるのか気になりますよね。色々出来るようになるのですが、主に以下のことが出来るようになります。

  • 車両ごとにデコーダーを搭載すれば、車両ごとに別々のコマンドを送ることが出来るので、同一線路上で別々の車両をそれぞれ好きなように動かせる。
  • 車両が停止していても、線路には一定の電圧が負荷されているので、ライトや室内灯が常に点灯する。
  • 線路の勾配に左右されずに一定の速度で走行することが可能。
  • ポイントにもデコーダーを搭載すれば、ポイントからの配線は不要。配線がシンプルになる。
  • スピーカー付きのデコーダーを搭載すれば、車両から音を鳴らすことが出来る。
  • パソコンを使用して、自動運転も可能。

主なものを挙げてみましたが、特に”車両から音を鳴らすことが出来る”というのは想像以上に楽しいです。私自身、搭載した例を以下に示します。

PLUM 小湊鐡道 DCCサウンド化

どうでしょうか。始めてみたくなりませんか。

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DCCを始める為の機材

さて、DCCで出来ることは分かったのですが、どのようにDCCを始めたら良いかをご紹介します。

Nゲージ、HOゲージに関わらず、線路と車両はある前提で、DCCを始めるには最低限以下のものが必要になります。

  • DCCコントローラー(車両にデジタル信号を送る機械)
  • DCCデコーダー(コントローラーからのデジタル信号を受け取る機械)
  • はんだ付けする為の工具(はんだごて、ヤニ入りはんだ、ベーク板(無ければ木材))
  • 参考本

特にDCCコントローラーとDCCデコーダーに関しては様々なメーカーが販売しており、初めての方にとってどれを選べば良いのか正直分からないと思います。

ご参考に、それぞれに関して私が使用しているものをご紹介します。

DCCコントローラー

DCCコントローラーは車両にデジタル信号を送る機械になります。アナログ方式で言えば、パワーパックのことです。

実はNゲージをやっていた時もDCCを少し導入していました。その時に私が使用していたのが以下の商品になります。

DCCコントローラー D102 基本セット | 製品情報 | ホビーセンターカトー (katomodels.com)

KATOのD102になります。アメリカのメーカーのデジトラックスの商品を日本用にKATOが販売しているものになります。

これは従来のコントローラーにボタンが付いたような形で初めての方にも扱いやすいと思います。ボタンを使用することで車両にコマンドを送ることが出来ます。

最近は以下のメーカー商品を利用しています。

dsair2 [ ] (desktopstation.net)

Desktop stationというメーカーのDsair2という製品です。左側の白い箱が本体で、操作はスマートフォンやタブレット、パソコンから操作する形になっています。操作画面が右側です。

こちらの良いところは、どこからでも操作出来ることや自動運転にも対応しているところです。

初めての方は上記2つのどちらかをお勧めします。私のように、KATOのD102を買って、だいたい操作が分かってきたらDesktop stationのDsair2を購入するという形も良いですね。

DCCコントローラーの詳細記事はこちらから。

DCCデコーダー

DCCコントローラーからのデジタル信号を受け取る機械になります。こちらを車両に搭載して、コントローラーからの命令を車両に伝えるものと考えていただければOKです。

私がNゲージでDCCを導入したときは、アメリカのメーカーのデジトラックスというメーカーのデコーダーを使用していました。

理由としては単純で、KATOがデジトラックスを取り扱っているからです。デコーダーには様々な種類があり、KATOがまとめています

KATOのNゲージであれば、DCCフレンドリーと言って、簡単にデコーダーを搭載できる車両が数多くあります。この対応製品一覧は古いままですが、編成ものの車両であればだいたい対応しています。

私が最近使用していて、一番おすすめしたいのはドイツメーカーのESUのデコーダーです。

小型なものが多く、車両に搭載しやすいことや、サウンドも自分で書き換えて好きなようなに鳴らすことが出来るのでNゲージでもHOゲージでもおすすめできます。

ただ、やはり大きなHOゲージのほうが搭載しやすいですし、サウンドも大きなHOゲージの方が迫力があるので、HOゲージでとDCCはいい組み合わせと思っています!

はんだ付けする為の道具

車両にDCCデコーダーを搭載する場合に、どうしても配線をはんだ付けすることがあるので必要になります。

私が使用しているものは以下になります。安いもので十分です。

また、はんだ付けする際は、机で直接するのではなくて、木の板かベーク板というものの上で作業すると机が焦げなくて良いです。ホームセンターで購入するか、ベーク板はカツミのものを私は使っています。

参考本

DCCを始めるうえで分からないことだらけだと思います。

DCCを始めた、または始めたいなと思っている方で本をお勧めするとすれば以下の本がおすすめです!

¥2,640 (2022/01/06 18:32時点 | Amazon調べ)

サウンドについて興味がある方はこちらも参考になるでしょう。

まとめ

DCCとはそもそも何なのか、どのような事が出来るようになるのか、何が必要になるのかご紹介してきました。

タイトルにある通り、これからHOゲージを始められる方がいればDCCを導入してみることをお勧めします。もちろん、既にHOゲージをやられている方にもお勧めします。

Nゲージよりも車両が大きいので比較的簡単にデコーダーを搭載できることや、音を鳴らす場合にも、車両が大きい方が音量・音質ともに優位だからです。

また、自動運転も出来ることを考えたときに、エンドレスのレイアウトである必要もありません。車両から音を鳴らしながら自動運転させれば、狭い部屋でも十分に楽しめると思います!

今後もDCCについてご紹介していこうと思います。次回もお楽しみに!

コメント

  1. はじめまして。
    DCCファンの海老澤と申します。
    私は海外の模型、それもドイツ連邦です。
    最近はSNCFも収集しておりますが、なかなか入手ができません。
    そして制御器はROCOを使用しています。
    運転操作をする感覚ではKATOの方が日本人には合うかもしれません。
    もしよろしければサイトをのぞき込んでください。

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